看護師の仕事をするにあたっては、自分の中で将来的にどのようなキャリアを歩みたいかを明確にしておくことが重要です。将来的にこういう看護師になりたいという明確な目標がない場合でも、ジェネラリストなのかスペシャリストなのかという部分だけでも決めておくとよいでしょう。

看護師におけるスペシャリストというのは、がん看護、精神看護、小児看護、老人看護といった専門分野に特化して業務を行う専門看護師や認定看護師のことをいい、業務範囲が限定されている分、高度な看護技術を習得しやすいという点がメリットです。一方、ジェネラリストというのは、文字通り、特定の分野に業務範囲が限定されない看護師のことで、様々な医療分野で仕事ができる分だけ仕事の幅を広げやすいのがメリットです。もっとも、ジェネラリストだからといって専門性がなくて良いわけではなく、一定水準以上のスキルは求められますし、スペシャリストであっても、他の分野の知識やスキルが不要というわけではないという点に留意する必要があります。

スペシャリストとしてのキャリアを構築する場合には、認定看護師や専門看護師の資格を取得するのがおすすめです。資格があれば就職や転職に有利ですし、自分のキャリアの方向性を決める指針にすることもできるためです。ジェネラリストとして歩んでいくのであれば、特定の資格は必ずしも必要ありませんが、医療機関だけでなく他の職場で働くなどしてスキルアップを図るよう心がけると良いでしょう。
まずは自身の描く看護師像を見つめなおした上で、今後のキャリアの考察をしてみましょう。